カンテレ「報道ランナー」
滋賀県大津市で園児2人が死亡した事故の裁判で、16日に言い渡される予定の判決が、被告側の突然の主張によって異例の延期となりました。
新立文子被告(53)は去年5月、大津市の交差点で対向車を確認しないまま右折して事故を起こし、散歩中だった保育園児の伊藤雅宮ちゃん(2)と原田優衣ちゃん(2)を死亡させ、14人にけがをさせた罪などに問われています。
また、保釈中に出会い系サイトで知り合った男性にストーカー行為をした罪にも問われていて、新立被告はどちらの起訴内容も認め、12月、禁錮5年6ヵ月を求刑されていました。
法廷では謝罪の言葉を口にしていましたが、結審した後、一部メディアで対向車の運転手に対しての不満などを主張。
16日には、判決のみが言い渡される予定でしたが、「反省していない」として遺族が申し立てを行い、再び弁論が行われるという異例の展開となりました。
【伊藤雅宮ちゃんの父親】
「事故を人のせいにしている。心から反省していたら、他の原因を追及しない。好き勝手話しているのを見て怒りを通りこして、雅宮に申し訳ない気持ちになった」
メディアに対し裁判とは異なる発言をしたことについて新立被告は…
【新立被告】
「弁護士に『事故のことがあるので、自分が100%悪いことにしましょう」と言われ、ストーカーについては納得がいかないまま裁判が進んだ。(メディアに話したのは)自分で伝えていかないとと思った」
そして、弁護人との協議の結果、「ストーカー事件について争いたい。事故については、直進車の過失を主張したいので、延長したいです」と公判の継続を主張したのです。
裁判長は異例の「判決延期」を決め、閉廷となりました。
(閉廷後の取材に対し)
――Q:今どういうお気持ちですか
【新立文子被告】
「申し訳ありません。体調が悪いので…」
被害者の家族は、「嘘ばかりであきれ返って言葉が出ない。全て何かのせいにして、なぜ何も理解していないのか。被害者の心情をあまりにも無視している。絶対に許せない」とコメントしています。
今後の裁判の日程は決まっていません。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース